守破離

こんにちは。
水泳個人レッスンKN Swim Lab西川です。

毎週水曜日は西川デイってことで、今日も行ってみます。
なんて言っておりますが、先週の水曜日は虫垂炎のため、更新を休んでしまいました。
数少ない読者の皆様、申し訳ございませんでした。

それでは気を取り直して、今回は「守破離」つまり段階を経るというお話をしてみますね。
このブログではないと思うのですが、以前、違うブログでも一度書いたような気がしますが、再度!というより今置かれている状況で感じている守破離についてもう一度書いてみようと思います。

守破離とは

「守破離」はそのまんま「しゅはり」と読みます。
元々は茶道などでの修行の過程を示したものですが、簡単に言うと段階を踏みなさいってことですね。
これは水泳に限らず物事を覚えるときには絶対に大事なことだといつも思っています。

じゃ、ひとつずつ行ってみますね。

まずは最初の段階「守」です。

基本を学び、忠実に守って繰り返し習得する過程ですね。
まずは水泳で考えてみると、コーチの教えをしっかりと聞き、そのまま実践することですね。そのままでいいんです。

この段階では自分でアレンジを加えることなく、言われたことをそのままやるのが大事。
小さなお子様が勝手にアレンジした蹴伸びやバタ足しませんよね。
だからジュニアのお子様が選手や選手育成に上がって、担当コーチが変わったときは、まずそのコーチが言っていることをしっかり実践することが大事。

今はSNSやYouTubeでも水泳のテクニックなどをたくさん解説されていますよね。
それらを見て参考にするのもいいかと思うのですが、まずは担当コーチの教えをしっかりと実践することが大事。

じゃ、これを自分自身の仕事で考えてみますね。
自分が水泳のコーチになったのは体育系の専門学校を卒業し、フィットネスクラブに就職したときから。かれこれ27年も前の話です笑

この頃やったことが上司や先輩のレッスンをパクること。
もう徹底的にパクりましたよね。だってそれしか手がないんだから。

具体的にどうパクったかと言うと、指導案や指導書と呼ばれるものに先輩のレッスンを全て書き込むこと。

時間指導内容留意点
0~10分・挨拶、準備体操
「こんにちは〜、今日担当します〇〇です。
今日はクロール初級ということで、
蹴伸びやバタ足と言った基本的なことから、
呼吸動作の練習もやっていきますね。
今日、参加されてる皆さんは、呼吸さえできれば25m泳げる方が多いので、
呼吸の練習を多めにやって行きますね」

・体操
1.全身の伸び
2.肩のストレッチ
3.三頭筋のストレッチ
4.胸のストレッチ
5.
6.
・大きな声で
・体操は8カウント
・クロールのどこでこの筋肉を使うかの説明
・雑談も入れる
こんな感じで、事細かく先輩が話したこともそのまま書き込むんですね。
こんなこと言ってたけど、ここはいらないなとかは一切なし。とにかく書き込む。そのまんま。

上の例だとレッスン冒頭の挨拶から準備体操までしか書いていませんが、10~20分までは何々、20~35分までは何々って感じでレッスン最後の挨拶まで書き込むんです。

で、これを参考に自分の指導案も作る。
当時の会社では指導案の提出もなければ、チェックもなし、指導案を作れとも言われていませんでした。指導案は専門学校時代に習ったもので、正直、この指導案をしっかり作れたら1レッスンできちゃうんですよ。

作るのはめちゃくちゃ面倒だけど、レッスン経験が少ない頃は絶対にこれを作るべき。

これこそが自分自身が最初にやった「守」でしたね。

*レッスンは選手などではなく、成人初心者のもの

次に「破」です。
この段階では「守」で身につけた基本を破り自分なりにアレンジを加えて行く段階ですね。

この段階を早くしちゃうと大変なことが起こるんです。
例えばジュニアの選手や選手育成ともなるといろんな情報が入ってきますよね。

YouTubeなどでは人気の水泳系YouTuberさんや元オリンピック日本代表選手、マスターズ世界記録を何度も更新している先生などが水泳のテクニックを配信しています。
皆さん素晴らしい実績と経験、指導力があり情報を配信しているのですが、同じことを言っていても微妙にニュアンスが違うこともありますよね。

個人レッスンでも同じことが言えます。
クラブの先生にはこう言われたけど…と困り顔になるお子様もいます。
でも、しっかり聞いてみるとクラブの先生も自分も同じことやらせようとしていることが多いんですね。

クラブではたくさんのお子様を相手にしているため、ここがダメ、こういう風にしなさい。までで終わってしまうことが多いようですが、個人レッスンではその方法となんでそうするのかを説明する時間もあるので、悩みや誤解を解くことができるんです。

いや、これね、クラブの先生方ももどかしいと思ってるんですよ。
本当はしっかり説明したいけど、練習中はそこまで説明する時間がない。終わってからも色々な仕事がある。って感じで。

あ、で、だからここで大事なのが本当に基本をしっかりと身につけたのか、身につけたとして、新しい情報はどこから仕入れるのかの判断が重要になってくるんです。

もちろんYouTubeでもいいと思います。
たくさんの方のYouTubeを見て、誰か1人または2人を選ぶのがいいのかなと思います。

じゃ、今度はまた自分の仕事でのお話。
先ほど、この「破」に移るタイミングを間違えると大変なことになるって書きましたが、実は自分がまさにそれだったんですね。

フィットネスクラブで10年勤め上げ、そのタイミングで独立。
この辺りで自分の指導にアレンジを加え始めたんです。

なんだろな〜、読んだり聞いたりしたことをすぐに話したり実践しちゃう。
しかもそれを自分なり理解して伝えちゃうもんだから、途中で説明がおかしくなっちゃってるんですね。話しながら自分でも気づくから、レッスン後はもう毎日凹んでましたよ。

この例で言うと、「破」に移ったタイミングも悪かったんだけど、新しい方法の取り入れ方を失敗したってところも大きいですね。

最後に「離」。
ここでは基本にとらわれず独創的な考えや、自分だけの新しいものを作り上げる。本当に強い個性で自分だけの強みを作るって感じですね。

正直、ジュニアの選手、特に小学生はここまで行かなくいいと思っています。
ここはもう、オリンピック選手などその辺りの境地かなと。

選手の場合は主観もですが客観的に見てくれる人が絶対に必要だから、基本的にはオリンピック選手であってもコーチの下で練習を積みますよね。
その中でコーチと話し合いながら独自のものを作り上げて行く感じ。

なので、この段階っていうのは現役選手って言うより指導者になってからの段階として考えた方がいいのかななんて思ってます。

はい、また自分の仕事で考えてみます。
どうでしょう?きましたかね?今の自分の指導がこの段階まで。

自分自身を甘めに評価すると、やっとここに足を踏み入れ始めたのかなと言う感じです。
と言っても自分の頭の中で全てを解決して、この方法で行こう!なんてことはまだまだできないし、今でもたくさんの資料を参考にしていますよ。

もちろん、先ほど書いた水泳系のYouTubeもたまにですが拝見して参考にさせていただいています。

型破りと形無し

話は変わって、歌舞伎の世界では「型破り」と「形無し」って言葉がありますよね。
型破りって一見、破天荒とかやりたい放題のイメージがあるのですが、これ違うんですよね。

型破りって言うのは基本の型がしっかりできていて、その上で型を打ち破ること。

逆に型も何もできていないのにあれこれやってしまうことを「形無し」。

これですよね。

やっぱり人って新しいものどんどん取り入れたくなるじゃないですか!?自分だけじゃないと思うんですよね。水泳でも新しい理論が出れば試してみたいし、新しいトレーニング器具が出れば欲しくなるし。

ただ、これらも全て基本的な体力、テクニック、そして考え方ができていて、初めて取り組むべきことなのかなと。

仕事も同じで、いろんな情報だけを集めて、言葉尻を変えて使えばいかにも新しいことや斬新なことをやっているように思わせられる。でも、薄っぺらいものは淘汰される。

だから結局、基本って大事なんですよね。
で、自分自身が伸びてくとき何をするか、タイミングは合っているのか、その辺りの見極めも重要ですよね。

うだうだ書きましたが

ま〜、長々とすみません。
水泳を始め、習い事では守破離の考えが大事。

いろんな情報を取り入れすぎて形無しにならないようにしようねってお話。

習い事に限らず仕事でもまったく一緒。
仕事の基本は常に勉強や向上心!
ではなく、挨拶や時間、期限を守ること。そう言ったことですよね。

って考えると、スポーツで上達するにも挨拶、時間、期限って大事ですね。

昨日、点滴が長引き、朝のマスターズに遅刻しました。理由はどうあれ、大変申し訳ございませんでした。
と言う、オチで…

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