【競泳】当て勘

こんにちは。
水泳個人レッスンKN Swim Lab西川です。

今日は水曜日、西川DAY。
だれも待ってない西川DAY。
それでも折れずに書きますよ!

で、突然ですが皆さん「当て勘」って言葉を聞いたことがありますか?

格闘技や野球でよく使われる言葉なのですが、読んで字の如く当てる勘がいいことを言うんですね。
適当な勘ではなく。

最近、動画でのレースチェックが増えていて、午前中はレースチェック、午後からパーソナルレッスンという日々を送っています。

自分の中での理想のフォームが4泳法それぞれであるわけなのですが、それぞれその理想のフォームで泳いでる選手たちは当て勘がいいなと感じています。

今日はその「当て勘」について考えてみますね。

元総合格闘家市川ランデルマン

元同僚であり悪友の市川ランデルマン(リングネーム)。
現在は大阪かでパーソナルジムを経営するやり手(?)なのですが、彼の現役時代、総合格闘技の試合を1回だけみに行ったことがあるんです。

そこで素人ながらに感じたのが当て勘の良さ。
出したパンチがポンっと当たる。
それが続く。

当時、当て勘って言葉は知ってたけど、あこれか、こういうこと言うのかって感じた瞬間でした。

写真提供:市川真祥

格闘技の場合、常に動き回る相手がいて、防御しながら自分のパンチやキックを当てに行くでしょ。
こうやって、相手がこうきたらこう動いてってやってたら間に合わないわけですよね。

そこであらゆるシチュエーションを想像して練習、1つ1つの動きが反射的に出てくるまでに仕上げて行くんじゃないかと思います。

ヒットマン吉田正尚とオレ

吉田正尚選手

野球で言えば、やっぱりこの人。
WBC日本代表、現ボストンレッドソックスの吉田正尚選手。

まずは三振の数が少ないことでもわかるようにとにかくバットに当てるのが上手い。
打率を残すにもホームランを打つにもまずはバットに当たらないと始まらないわけで、吉田選手の凄さってまずはそこなんじゃないかと思うわけです。

で、ただ当てて凡打じゃないんですよね。
苦しい体勢で当ててもヒットにする。
これが当て勘ってやつじゃないかと思うんです。

当たり屋なオレ

そしてもうひとり忘れちゃいけないのが、いろんな意味でヒットマンなわたくし。
自分もそこそこのレベルで野球をやっていました。

打順は1番か2番がほとんどで、調子がよかったり他の選手の調子が悪いと3番とか(ほぼないけど)。

自分も速い球でもキレキレのスライダーでも空振りする気はまったくしませんでした。
ただ、吉田選手と違うところは当てるだけでなかなかヒットにできないところ。

そしてもうひとつ。
これを当て勘と呼んでいいのかわからないけど、とにかくデッドボールが多かった。

なに?そりゃ強打者の証?
いや、違うんです。

インコース、じ体よりのボールには審判にわからないように肘を出したり、背中から当たりに行ったりと姑息な手段で出塁していました。なので、出塁率だけは異常によかった。

はい、これはどうでもいい余談でした。

水泳における当て勘

水泳で「当て勘」なんて言葉使ってるの、多分自分だけだと思うんですね。
水泳の用語じゃないし。

でもいろんなスポーツを観たり観察する中で、水泳にも「当て勘」ってあるよなって感じたんです。

早く言うと、水を捉えるのが上手いって話。
キャッチで上手く水を捕まえたり、プッシュでしっかり水を押し出したり。

その局面局面の肘の角度や手の平、前腕の向きがいい。

水泳だと当てに行く相手は水ってことになりますよね。
動いているとはいえ、こちらの攻撃を避けようとしているわけではない。

格闘技や野球とはそこが違うわけなんだけど、やっぱりいい角度で当てに行くってことに関しては一緒なんじゃないかと思うわけです。

上の画像、自分自身が今まで見てきた中で手の平と前腕を水に当てるのが一番上手いと感じた選手のキャッチ(背泳ぎ)です。

共通点

格闘技、野球、水泳と例を挙げてみましたが、ここで共通点は何なのかを考えてみたいと思います。

準備

仕事でもなんでも同じなんだけど、準備の早さがひとつ目の共通点。
格闘技で言えば、相手の動きを予測してパンチを出す準備をしていると思うんですね。これはパンチを出す腕だけではなく、下半身の動きや自分自身の立ち位置、さらには腹圧など。

野球で言えば、相手投手の動作に合わせる動き。
相手投手がどの動きに入ったところで自分自身が始動するのか、次に来るであろう球種、コース、高さに対する準備。
この準備をするのもバットを持っている手ではなく、下半身の動きや体幹の向きなど。

じゃ、水泳はどう?
水泳の場合は動いている相手がいるわけではないので、比較的簡単?いや、簡単じゃないですよね。
水泳で手の平や前腕を水に当てる勘がいい選手は、ひとつ前の動作が素早い。これも考えようによっては次の動作への準備ってわけですよね。

正しい軌道、体の使い方でのリカバリーはいいグライドに繋がるわけだし、いいグライドはいいキャッチに繋がるってわけ。
つまり、水泳においてはすべての局面が次の動作への準備になってるってわけ。

1箇所を鍛えてもダメ

ここまで書くとわかったと思いますが、当て勘をよくするには1箇所にこだわりすぎちゃダメってこと。
自分自身の動作をミクロで見るのも大事だけど、マクロで見て想像するのがすごく大事ですよね。

水泳は全身運動なんてよく言いますが、こういった意味でも全身運動(なんの競技でも一緒か)。
だからひとつの局面に固執しすぎないことも大事だよねってことを書きたかったわけです。

で、それをやるには筋力やテクニックだけではなく柔軟性や身体を機能的に動かすことも大事。
だからクロストレーニングや身体を動かす遊びも大事ですよってお話でした。

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