ストローク数が少ないほど速い?SWOLFで考えるストローク効率|実験してみて!
2026-10-13
こんにちは。
水泳個人レッスンKN Swim Labの西川です。
今日は、水泳選手の皆さんにぜひ試してほしい実験を紹介してみますね。
テーマは「ストローク数とタイムの関係」です。
皆さんは普段の練習で、ストローク数って数えていますか?
「できるだけ少ないストローク数で泳ごう」
そんな練習をした経験がある選手も多いと思います。
もちろん、ストローク数を意識することは効率を上げるためにも大事なことですよね。
ですが〜、ストローク数を減らすことだけが目的になってもダメなんです。
だって、ストローク数が減っても、タイムが遅くなったら意味ないでしょ!?
一方、25m(短距離)のタイムを縮めることだけを考えれば、腕の回転数を上げて泳ぐ方法もあります。
でも、それだけでは効率の良い泳ぎとは限りません。
25mならもつけど、50mだと後半失速するのもわかりますよね。
大切なのは、ストローク数とタイムのバランスなんです。
今回は、そのバランスを数字で確認できる「SWOLF(スウォルフ)」って指標を紹介してみますね。
SWOLF(スウォルフ)とは?

SWOLFっていうのは、Swimming(水泳)とGolf(ゴルフ)を組み合わせた言葉なんです。
一定の距離を泳いだタイム(秒)とストローク数を足して計算します。
SWOLF=タイム(秒)+ストローク数(回)
例えば、25m自由形を15秒、16ストロークで泳いだ場合、
15+16=31
SWOLFは31となります。
基本的には、同じ条件で泳いだ場合、数値が小さいほど効率の良い泳ぎの目安になります。
ただし、ここで注意してほしいことがあります。
SWOLFが小さい泳ぎが、必ずしも競泳で速い泳ぎとは限りません。
あくまで泳ぎを分析するための指標の一つってことですよ。
で、この記事ではクロールの右手1回、左手1回をそれぞれ1ストロークとして数えます。
ストローク数を減らすだけではダメ!
例えば、25m自由形で次のような泳ぎをしたとします。

※説明用の仮の数値です。
この場合、AとCのSWOLFは同じ30です。
でも、タイムには3秒もの差があります。
また、BはSWOLFが最も大きいものの、タイムは最速です。
ってことは、やっぱりSWOLFだけで泳ぎの良し悪しを判断することはできないってことですよね。
競泳では、最終的にタイムを縮めることが重要です。
そのため、タイムを維持、あるいは向上させながら、ストローク数や泳ぎの効率を改善できるかという視点が必要になってきます。
実験してみて!25mを3つの泳ぎ方で比較
ここからは、実際にプールで試してほしい実験です。
同じ25m自由形を、次の3パターンで泳いでみましょう。
① 大きくゆったり泳ぐ
ストローク数をできるだけ少なくすることを意識します。
ただし、無理に水中で止まったり、長く潜水したりする必要はありません。
変に伸びる〜とかやっちゃダメね。
あと浮き上がる位置はいつも一定にしないと意味ないですよ。
② ピッチを上げて泳ぐ
腕の回転数を上げて泳いでみましょう。
ストローク数が増えても構いません。
もうぶん回しちゃってOK!
③ 自分が最も速いと思う泳ぎで泳ぐ
最後はストローク数を気にせず、普段のレースに近い感覚で泳いでみましょう。
3本とも同じスタート方法、同じ距離、できるだけ同じ浮き上がり位置で行います。
また、疲労が結果に影響しないよう、十分に休息を取ってください。
これ大事ですよ。
ホント、レストはしっかり取らないとちゃんとしたデータ取れませんからね。
それぞれのタイムとストローク数を記録します。
実験結果をSWOLFで比較しよう
3本泳いだら、次の項目を比較してください。
・25mのタイム
・ストローク数
・SWOLF
・実際に泳いだ感覚
シミュレーターを設置してみたので、ぜひ自分の数値を入れてみて!
計算してみると、面白い発見があるかもしれませんよ。
最もストローク数が少なかった泳ぎが、一番速いとは限りません。
逆に、最も速かった泳ぎが、一番効率的だったとも限りません。
大切なのは、数字を比較して自分の泳ぎの特徴を理解することです。
SWOLFが良くなれば、それでいいのか?
ここ!今回、特に伝えたいところ!!
例えば、25mを15秒、18ストロークで泳いでいた選手が、16秒、14ストロークになったとします。
SWOLFは33から30へ改善しました。
しかし、タイムは1秒遅くなっています。
これを単純に「泳ぎが良くなった」と評価していいのでしょうか。
自分はそう考えません。
もちろん、ストローク数を減らす練習自体には意味がありますよね。
水を捉える感覚とか、1ストロークで進む距離を確認するためには有効です。
ただし、競泳でタイムを縮めるためには、その技術をスピードにつなげる必要がある。
ストローク数を減らすことがゴールではありません。速く泳ぐための手段と考えなければいけないってこと。
25mで良かった泳ぎが100mでも良いとは限らない
もう一つ重要なのが、距離による違いです。
よく50mと100m、200mの泳ぎ方は違うんですか?なんて質問もいただきますね。
25mでは高いピッチを維持できても、100mや200mでは同じように泳げないことががありますよね。
疲労によってプッシュが短くなったり、後半に失速したりすることもあります。
そのため、25mの実験結果だけでレース全体の泳ぎを決めるのはおすすめしません。
25mで自分の泳ぎの特徴を確認したら、次は50mや100mでも検証してみましょう。
距離が変われば、適切なストローク数やピッチも変わる可能性があります。
って考えると、それぞれの距離で少しずつ泳ぎ方も変わってくるってことですよね。
KN Swim Labでは数字と実際の泳ぎを合わせて分析
自分は、選手の泳ぎをタイムだけで判断するのではなく、ストローク数やテンポ、実際のフォームなど、さまざまな視点から観察しています。
数字はとても大切です。
ウソつきませんからね。
これだけ言ってなんですが、数字だけではわからないこともありますよね。
・なんでストローク数が増えたのか
・なんでピッチを上げてもタイムが縮まらないのか
・どこで推進力を失っているのか
こういった原因を考えて、選手一人ひとりに合った改善方法を探していかないといけない。
で、レース動画チェックでも映像から泳ぎの課題を分析しています。
・自分の泳ぎを客観的に見直したい
・タイムが伸び悩んでいる
そんな選手は、LINEでもいただければと思います。
まとめ|まずは自分の泳ぎを数字で知ろう
今回紹介したSWOLFは、誰でも簡単に計算できる指標です。
ただ、数値が低ければ必ず良いというものではありません。
大切なのは、ストローク数とタイムの両方を見ながら、自分にとってより速く、効率の良い泳ぎを探すことです。
だから、結局ただ泳がず考えて泳げよ〜って話ですね。
ぜひ次の練習で、25mを3パターンで泳いでみてください。
またべの日に50mや100mを泳ぐのもおすすめ。
きっと、普段は気づかなかった自分の泳ぎの特徴が見えてくるはずですよ。
皆さんも、実験してみてください!
あ、1本1本休憩をしっかり取ることと、同じところで浮き上がることを忘れないでね〜。
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