こんにちは。
水泳個人レッスンKN Swim Lab西川です。
今日は水泳のお話。
しっかり書いてみようかな。
先日、小学校低学年からずっと見させていただいている選手との会話で気になったことがありました。
お互い共通の知り合いコーチがいるのですが、そのコーチが、「独特のキャッチだよね〜。すごかった!西川コーチの特徴だよね」と言ってくれたそう。
そこで選手から「どういうこと?」って。
そうだよね。
ずっと見させてもらってるから自分以外の技術的な話は聞いたことがないのかも知れない。
そんな出来事から、今回は西川軍団のキャッチの秘密でも書いてみようかな。
いや、別に秘密って言うほどの話じゃないんだけど。
外に流すな
まずうるさく言ってることの一つとして挙げられるのが、「外に流すな」ってこと。
一番わかりやすいクロールで話を進めてみようか。
肩の延長線上で入水、そのまま伸び。
その肩の右延長線上からは外に出すなといつも言ってるのね。
外に出すなって言うのは手首の角度もそうだし、腕の付け根から外側に開いて行くなって意味もある。
こう考えると、上肢だけの話に聞こえるかもだけど、この伸びを取った瞬間、手首・腕の付け根・腸骨の3点を一直線にしろって。
そうすると中心軸が安定して、ブレが少なくなる。
「中心軸を動かすな!」
なんてよく聞くんだけど、選手たちと話した結果、どう動かさないのか、どんな意識を持ったらいいのかわからないって意見が多かった。
そこで、他の意識しやすいところを意識して中心軸の動きを止めればいいって考えたのがこの3点まっすぐの理論。
二軸泳法とかって話もあるけど、自分自身、そこは全くこだわってなくて、これが二軸泳法だって言うならそれでいいし、名称はなんでもいい。
あ、だいぶずれたね。
キャッチの特徴だよね。
まずは外に流さないのが一つ。
他は結構みんな言ってる、肘を立てるとから手首はある程度屈曲させて固定なんて感じ。
早い段階で捕まえろ
ただ、ここで言ってるのが「アーリーキャッチ」
そんな英語あるのか知らないけど、自分の中ではそんな呼び方をしてるのね。
素早いキャッチではなく「アーリー」つまり、早い段階でのキャッチ。
もう一つが大きな球体を抱え込むようなキャッチ。
クロールやバタフライで言えば胸の前に大きなバランスボールがあってそれに腕を乗せた感じ。
こうすると胸の前で大きな空間ができるんだよね。
この姿勢、意識でキャッチすると腕や肩だけでなく、体幹の力を十分発揮できる。
発揮できるって言うより、体幹の力を発揮させるためって言った方がいいかな。
大事なのは言葉の使い方
言葉はいろんな言葉を選んでる。
今書いた言い方で意識しやすければそれでいいし、「意味わかんない」って選手だっているはず。
そんな時は言葉を変えて、結局一緒じゃんにしてやればいい。
先端の意識に変えてみて指先が向いている方向で指示することもある。
実際、「あ〜、こっちの方が意識しやすい」って選手もいれば、勘のいい子になると「なるほど、結果やってることは一緒だよね!」って子もいる。
で、キャッチの次の局面であるプル動作に移っていくわけだけど、ここでさっき作った空間を押しつぶすような意識を持つことが大事。
これは腕や指先だけでなく、もう全身のイメージだよね。
多分、この局面が一番特徴的なんじゃないかな。
ひとつ前の局面を見直せ
あとはね、これいつも言ってることなんだけど、ひとつ前の局面が大事ってこと。
キャッチの前は伸びだよね。
ここでしっかり安定した伸びができてないと、早い段階でのキャッチは不可能ってわけ。
さらにそのひとつ前、入水。
ここ大事だよね。
バタフライ、クロールでは基本的に中指で入水してくれって言ってる。
これも次の局面にスムーズに移すため。
親指入水なんかもよく聞くけど、それで安定して伸びが取れるようであればそれでいいって。
そこは選手の特徴を殺さず、柔軟にって感じだよね。
これが自分がやってきたキャッチの秘密。
もう一回言うけど、別に秘密でもなんでもないか。
こんな感じね。
自分では特に変わったことはやってないと思ってるけど、お褒めを頂いたことはとても嬉しいし、それを選手が自分に聞いてきたことも嬉しかった。
画像で確認
最後に画像も載せておこうかな