【比較】長水路と短水路の差を考察~日本高校記録編~




こんにちは。

水泳個人レッスンKN Swim Labの西川です。

今日は昨日に続き、水泳高校日本記録で長水路と短水路の比較、考察をしてみたいと思います。

まず、長水路と短水路ではターン動作が多いことから短水路の方が記録が速いということを頭においてください。

それでは早速!

*記録は2022年5月15日現在のものを使用しています




男子日本高校記録で比較

男子日本高校記録

種目長水路短水路長短の差
50m
自由形
22.6521.710.94
100m
自由形
49.4147.951.46
200m
自由形
1:47.021:44.082.94
400m
自由形
3:46.893:40.776.12
800m
自由形
7:53.857:46.886.97
1500m
自由形
15:05.5314:39.2326.30
50m
背泳ぎ
25.5123.971.54
100m
背泳ぎ
53.5850.922.66
200m
背泳ぎ
1:55.121:51.004.12
50m
平泳ぎ
27.4726.560.91
100m
平泳ぎ
59.5657.841.72
200m
平泳ぎ
2:07.012:03.233.78
50m
バタフライ
23.6522.780.87
100m
バタフライ
51.9250.441.48
200m
バタフライ
1:55.081:50.514.57
200m
個人メドレー
1:57.351:52.484.87
400m
個人メドレー
4:08.943:59.159.74

考察

まず距離が長くなれば長くなるほどターンが多くなるので1500m自由形が一番差が出るのはわかりますね。1500m泳ぐとなんと23.92秒も短水路の方が速くなるんですね。

ただ、この高校男子の1500m、長短水の差がなんと26.30

高校女子は13.14、日本記録男子は23.92、日本記録女子が13.71。こう見ると男子の方が差が大きい。女子との比較になってしまうのですが、これはやはりターン時の壁蹴りの力なのかな?と思います。その後のドルフィンキック、浮き上がりの技術もですね。

50m種目で見てみると背泳ぎが1.43秒短水路の方が速いということになり、他の3泳法よりも差が大きいのがわかります。ここは日本記録と一緒ですね。これもやはり他種目に比べて背泳ぎはターンから水中動作が重要になってくるのかと考えられます。

実際、ソウル五輪の鈴木大地は卓越した水中動作で勝ったと言っても過言ではありませんからね。

100m種目でも背泳ぎ。2.66秒短水路の方が速い計算になります。日本記録では平泳ぎでしたが高校記録では背泳ぎ。

200m種目では予想を覆すバタフライ4.57秒。続いて2番目が背泳ぎの4.12秒。日本記録でもバタフライは2番目に差が大きかったのですが、バタフライは最も過酷な泳法なんですね。消費するカロリーも一番高いと言われています。

となると、後半かなりきつい。短水路ではこのキツくなってくるところでターンができる。一方長水路ではキツくても泳ぎ続けなくてはいけない。これはもちろん、バタフライだけの話ではないのですが、過酷な泳ぎになるほどここで差が出るのではないかと考えられますね。

女子日本高校記録で比較

女子日本高校記録

種目長水路短水路長短差
50m
自由形
24.2123.950.26
100m
自由形
52.7951.621.17
200m
自由形
1:54.851:52.642.21
400m
自由形
4:08.374:00.248.13
800m
自由形
8:29.518:15.2514.26
1500m
自由形
16:13.8016:00.6613.14
50m
背泳ぎ
27.8226.421.40
100m
背泳ぎ
59:2056.153.05
200m
背泳ぎ
2:08.132:02.545.59
50m
平泳ぎ
31.3330.840.49
100m
平泳ぎ
1:05.881:05.040.84
200m
平泳ぎ
2:21.092:16.924.17
50m
バタフライ
25.1124.710.40
100m
バタフライ
56.0855.310.77
200m
バタフライ
2:06.002:02.963.04
200m
個人メドレー
2:09.982:05.414.57
400m
個人メドレー
4:36.454:28.497.96

考察

女子の自由形でも距離が伸びれば伸びるほど差が大きくなるのは当然ですね。と思いきや、高校記録では1500mよりも800mの方が差がありますね。

それではこちらも50mから見てみましょう。

女子も男子と同じ50m種目では背泳ぎが一番差があり1.40秒。これだけ数字で明確になるともはや背泳ぎで勝つにはターンから水中動作の強化は必須ということになりますね。

次に100m種目。

こちらも背泳ぎの3.05秒。

この長短水差を調べ始めたときは平泳ぎのひとかきひと蹴りばかりに注目していましたが、一気にバサロに変わってしまった。

次は200m。

ここも背泳ぎが一番で、ダントツの5.59秒。もうバサロに関しては書きません笑

平泳ぎに関しては両方、金藤選手で記録を出した時期も近い。背泳ぎは長水路が中村選手で2008年に記録。短水路は酒井選手で2009年。選手は違うものの時期はそんなに変わらない。

となると、やはりターンを含めた水中動作が大きく関係してくるのかな?と思っています。

そうだ!金藤選手って後半強い印象ありますよね。つまり200m種目でも泳速が落ちにくいってことが考えられますね。今回、そこまでデータを用意できずですみません。

背泳ぎが一番差が出るという法則性は出てきましたね。

まとめ

はい今回は長水路、短水路の差を高校日本記録で比較してみました。

日本記録、高校記録と比較してみましたが男女合わせて4つカテゴリー、ターン後の水中動作が大切なのはわかっていることですが、背泳ぎ、平泳ぎは特に重要だということが見えてきましたね。

JOのデータ取りよりもこちらの方が比較的取りやすいので、長水路・短水路比較を優先させていただきます。

次回は中学日本記録での比較となります。

 

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