BIGBOSSに学ぶ多角的視野




こんばんは。

水泳個人レッスンKN Swim Labの西川です。

3月19日放送のテレビ番組、「バース・ディ」みましたか?

「新庄剛志BIGBOSS”笑顔と苦悩”5ヶ月の完全密着1時間SP」

テレビは仕事上ほとんど見ることができないので、気になる番組はすべて録画しています。このバース・ディもそのひとつ。今回のは話題のBIGBOSSこと新庄剛志監督の密着。

これがとても参考になり勉強になりました。まず新庄監督が言っていたこと。

・ネガティブな気持ちになっている選手が多い

・土台を作らせるのが僕の仕事

狙いはモチベーションの向上ということで、大学駅伝の名将、青山学院大学の原晋監督の元に出向いていました。

番組の中で新庄監督が原晋監督に質問する場面があったのですが、そこで思ったのが質問の仕方が上手い。

「2割8分の選手を3割に持っていくためにはまずは何をさせます?」

ここで間髪入れずに、「走り込みですか?それとも食事面ですか?それともメンタルですか?」と続けたんですね。漠然とした質問を投げかけ、間髪入れずに具体的な質問に変える。

これは質問された側もすごく答えやすいんですね。

あとは多分わざとなんだけど、最初に漠然とした聞き方をしたところ。これ、さすがエンターテイナーだな〜なんて感じましたね。

何年か前、「コーチ、速くなるにはどうしたらいい」って質問をもらい、その質問の仕方だと「一生懸命頑張ればいい」しか答えられないんだよって選手とのやりとりを思い出しました。

今50mのフリーが30秒00でなかなか30秒を切れない。キックが弱いからだと思うんだけど、どんな練習したらいい?

こんな感じで質問しなきゃ!って言ったのを覚えています。

今では見本のような質問をLINEでしてくれるようになってます。

話を戻して、原晋監督の答え。

・プロ野球選手は技術的なところはみんな持ってる

・あとはどうスイッチを入れさせるか

・スイッチが入ってない冷蔵庫は粗大ゴミと同じ

・みんながみんな3割を打てるわけじゃない

・2割8分を打てたら2割8分を固定

・固定できたら3割を目指そう

こうやってブレーキのない選手を作るんだそうです。

さらに原晋監督はこう続けてました。

・1軍の指導者はあえて指導しなくていい

・選手のモチベーションをキープさせてスイッチを切らさないようにする

・2軍の選手はどこか何か抜け落ちてる部分がある

・抜け出せない、殻を打ち破れない

・この場合、ある程度技術的な指導をしていかなければならない




これを自分の仕事の置き換えて考えると、パーソナルレッスンに来てくれる選手たちは子供がほとんどです。まずモチベーションを上げさせることは最重要ですよね。

ここは言葉も大事だし、褒めることはもちろんだけど、わざと難しいドリルなんかをやらせて、これできるようになりたい!って持って行き方も取り入れてます。

こんな感じで、スイッチを入れさせ続けることが大事。

次に2割8分を打ったらそこを固定できるようにって話。

これ、自分もいろんな選手に伝えて来ました。

例えば50m×10本のアベレージ(平均タイム)が33秒だったとします。じゃあ次の練習では平均を32秒50にしようではなく、まずは33秒00を毎回出せるようにと。

もちろん上げて行く気持ちは大事なんですが、子供の場合、上がらなかった時のショックが大きいのと、その日の体調、学校での出来事なんかで大きく左右されることが多いんです。

だから、まずはどんな体調でも33秒00を固定しようよって考え方なんです。

気持ち的にも追い込まれないんじゃないかなって思ってます。



それから、2軍の選手は何か抜け落ちてるってところ。

やぱりジュニアスイマーなので、プロ野球の2軍選手よりもいろんな面でもっともっと下ですよね。抜け落ちてる部分はかなり多いと思います。

そこをひとつひとつ丁寧にしつこくやって行くことも大事ですよね。それも飽きさせることなく、かつ楽しくモチベーションを上げる。

今回のバース・ディを見て、やっぱり水泳だけ勉強しててもダメだな。物事を多角的に見るような癖をどんどんつけて行こう。水泳以外の本もたくさん読んで、水泳以外の指導者の方ともたくさんお酒を飲もうと思いました。

間違えた。

たくさん話を聞こうと思いました。


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