王者たちの共通点




こんにちは。
水泳個人レッスンKN Swim Lab西川です。

更新を始めた今日10月8日(火)東京は雨です。
寒かった。

今日は朝イチ、アクアティクスセンターでマスターズの練習会。
その後、習志野→江東区と移動は楽でした。

さてさて。今回はタイトルにもあるように「王者たちの共通点」を書いてみますね。
そう、ジュニアオリンピックや全中などで表彰台に登っている選手たちです。

対象となるのは6人。
この6人の自分が知る限りの共通点を書いてみますので、参考になるところは参考にしてくださいね。

勝ち気と負けん気

ここはね、やっぱり大事でしょ。
意外にも「勝ちたい」を全面に押し出すタイプは6人中1人だけって感じてます。
これは性格だからどっちでもいいと思うんだよね。
内に秘めてるものが強烈であればそれでいい。

他の5人も勝ちたいんだな、負けたくないんだなっていうのはひしひしと伝わってくるわけだけど、そこまで表に出さないかなって感じ。

ただ、自分の前でははっきり言いますよ。
「何秒出したい」「勝ちたい」「今回は絶対やる」
言わされてない、自分の言葉。
だから本当に具体的な話になるし、刺さるよね。
この言葉に対して、こっちが熱くならないわけがないよね。

大きな大会直前の練習では、みんな「やってくるよ!」とか「YouTube見といてよ!」とかいい笑顔で力強い言葉を残して行く。
もうね、いいおっさんでしょ。
練習終わって、次のレッスンまでの移動中に泣いちゃってんの。

やれよ〜!
って。

こういう感情はどこから来るのかって、やっぱり彼ら彼女らとのストーリーがあるから。
練習中、学校の話や友だちとの話、勉強の話なんかもよくしますよ。

そういうところから、あ、この子はこんなこと考えてんだ。
とか、やっぱ勉強もできるんだろうな〜とかって想像が始まる。
すると、なるほど、だからこういう勝ち方をしたいんだとか、負けたくねーよなってことがわかってくる。

何が言いたいかたっていうと、この勝ち気と負けん気を指導者に伝えるのが上手い
これは言葉だけじゃなく、普段からの会話や質問で伝わってくる。

つまり指導者をその気にさせる奴らは強いよって話。



自己分析

よく聞く言葉だよね。
これは水泳やスポーツだけの話じゃなく、仕事や日常生活でも大事なことだと思う。
じゃ、自己分析って具体的にどんなこと?
説明するの面倒だからAIにお任せ。
最近、このAIとかWikipediaに頼るのが好き。

以下、AIによる概要

自己分析とは、自分自身について振り返り、自分の性格や強み、弱み、価値観などの特徴を理解する作業です。

就職活動においては、エントリーシート(ES)や面接など、さまざまな場面で自分のことを説明する必要があり、自己分析は就活の基礎とも言えます。

就職活動はいいとして、水泳で言うと、前のレースの振り返りや練習中の振り返りから始まるよね。
そこからどう自分を分析していくか。

超前半型の姉さんは「武器はスタートからの浮き上がり、前半一気に逃げるのが自分のスタイル」現在21歳。
もう小学生のころから自分の中にこの絶対的なスタイルを築き上げてたね。

もう1人例を挙げると、ここ数年でブレイクし始めた姉さん。
スプリンターを多く見させていただいている中で数少ないミドルからロングの姉さん。
この子は自分がどこで上げられるか、自分でレースを作るのか、ついて行って粘るのか、この辺をすごくよく理解できてる。
だからスタートダッシュやラストスパートだけでなく、「ここで足を入れて1回上げれないか」って言うこっちの注文にも「大丈夫いける!」って力強く答えてくれる。

もちろん無理だと思ったときは「いや無理でしょ」ってはっきり言ってくれる。

こんな感じで、自分のストロングポイントとウィークポイントをしっかり理解してるって言うのが2つ目の共通点だね。

感覚と言葉

自分の感覚を言葉にするのってすごく難しいよね。
自分なんかこの年になっても病院で「どんな感じの痛みですか?チクチクとか」なんて聞かれても上手く答えられない。
「いや、だからすげー痛いの」って。

でね、この感覚を説明するのが上手いのが天才肌の2人。
「ここが入らないからキャッチで引っかからない」とか、
「こっちの方が腹に入るんだけど、その意識でもいい?」
なんて感じで。

自分、よく言ってるのが自身の感覚なんてけっこう曖昧で結局は客観的に見てる人の意見が正しいことが多いってこと。
肩の真上に入水してるつもりでも実際にはかなり内側や外側に入水してることが多い。

真上に入水してる意識で内側に入るなら、もう思い切って外側、万歳してるぐらいのイメージでいいよってね。
これぐらいの意識でちょうどよくなることが多いんだけど、この2人はそこの理解も早い。

だから1回やりすぎなぐらい逆側をかいたりもするのね。
実はこれが大事で、大袈裟な失敗をわざとしてそこから修正して行った方が早く直るってこともよくある。

感覚が鋭いだけに大袈裟な失敗もすぐに受け入れ、そこから修正して行くことができるってわけ。

あ、この大袈裟な失敗っていうのはレースじゃないよ。
レッスン中のお話ね。

2人を例に挙げたけど、もちろん他の4人もそれぞれの言い方で自分にわかりやすく説明してくれるよね。

話の聞き方

「はい」とか「わかりました」とかいらないよね。
いや、いるわけない。
自分、それ嫌いだし、そこから何が生まれるわけでもないからね。

もちろん、そういう方針を否定することは一切ない。
ただ、オレごときに「はい」とか「わかりました」なんて言葉を使わなくていいって話ね。

ここでの共通点は、「ながら」。
⚪︎⚪︎しながら何かをするな。
そんな話よく聞くけど、それも全然いいよね。
全員、体操しながら、あくびしながら聞いてるもんな。

ただ、この6人はしっかり意思表示をする。
「あー、OKOKそれならできる」「いいよ、それで行ってみる」「それは無理」「嫌だよ、ジジーやっといてよ」
こんな感じかな。

イエスマンじゃないよね。
そこもいい。

答えを出すのも早い時と、「1回泳いできてからでもいい?」ってこともある。
これが大事だよね。
「そんなの泳がないとわかんないでしょ!」って自分が怒られることもしばしば。

話の聞き方、答え語っていうのもすごく大事だよね。

25m先でも会話ができる

実は、今回の記事でこれが一番書きたかったこと。
25m先でも会話ができるって、大声で喋るって話じゃないよ。

こう泳いでくれ!って指示を出して25m泳ぐ。
すると25m着いた瞬間にすぐに自分の方を見る、しかもしっかり見てる。
まるで「今の泳ぎどうよ?」って感じで。

それに対して、こっちもリアクションできるわけね。
大きくマルってジェスチャーしたり、バツ出したり。

声は出さなくても爆笑の表情を作ったり。
だから25m先からでも今のはよかったのか悪かったのかの確認がすぐにできる。

これは練習効率も格段に上がるのと、お互い気持ちよく練習できる。
6人とも小さいころからの付き合いなんだけど、これ小学校低学年の時からできてたね。

それと25m先から自分に対して指示してくることもあるのね。
まあ、指示なんて言ったら大袈裟かもだけど、⚪︎⚪︎秒から出るよ!って言うのを指で合図してくる。

これどう言うことかって言うと、タイム見といてくれ!
とか、ここから出てもいいか?
って合図。

一般のコースで練習してると他に泳いでる方とのタイミングもあるわけだけど、そこも上手く見計らうのも上手いよね。

ここでの共通点は練習効率の上げ方が上手いってこと。



ツッコミ上手

これは会話が面白いってことね。
ツッコミに関してはもう強烈の一言。

滑舌悪い、もう終わってるのに「ラスト1本上げようか!」なんて言う自分に対してだからそりゃツッコミもキツくなるわけだけど。

1番笑ったのはプールサイドにカメラを置いてたとき。
もちろん選手もそれは把握してますよ。
自分が説明したり大声でタイムを読み上げてるときにカメラにしっかりおさまってました。
「は〜?最悪」「ウォッチ押すの遅いでしょ〜」「出た出た」
もう後で見返して、選手と爆笑ね。

これに関しては他にもたくさんあるよね。ポンコツだから。
キャッチアップで行けって言ったら、「ケチャップってなんだよ」とか、右のプッシュをさーって自分が見本見せてたら、「それ左だろ」とかね。

ここ最近笑ったのは、自分がコースの確認をしてたんですね。
独り言言いながら、「ここは一方通行で、こっちは往復か〜」って。

そしたら女子選手が、「は〜?もうわかってるよ!何回ここで練習してんだよ!」って。
もうホント、爆笑しながら言い返したもんね。
「今、オレが独り言言ってんの!お前がオレの世界に入ってくるなよ!」って。
で、2人で爆笑ね。
これ、近くにいた監視員さんも笑ってました。

何が言いたいかって言うと、みんなコミュニケーション能力が高いってこと。
これもすごく大事だよ。

まとめ

色々とエピソードも含めて書いて行ったけど、今回最も書きたかったことはコミュニケーション能力の高さ。
これってどこから養われるのかな。

いろんな環境も影響するだろうけど、後天的なこともあるよね。
で、この子たち、けっこう本読んでるんだよね。
読書って1人でするものだからあんまり関係ないと思われがちだけど、すごく重要だと思うんだよね。

頭の中で登場人物を描いたり、ここでオレならこうするのになとか、そんな感情を持って本を読んでるとコミュニケーション能力も上がって行くんじゃないかと。
あ、これ別にエビデンスがあるとかそんなんじゃなく、自分の経験から思ったことね。

指導者ともチームメイトとも、ライバルとも上手くコミュニケーションを取るのはすごく大事。
その辺りも少し頭に置いて練習に臨むといいと思うよ。

相変わらず、まとめがまとめにならないおっさんのブログ、最後まで読んでいただけましたでしょうか。

このまとめは10月9日の早朝書いております。
結構強い雨、気温も上がらないようでバイク移動が憂鬱です。

さて明日、10日は休み。
久しぶりにどこか遠くへ出かけようかと思っております。




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