おはようございます。
水泳個人レッスンKN Swim Labの西川です。
さて、今朝も大分明豊高校野球部監督の本、【柔軟力】からお話を進めてみたいと思います。
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今日は『割り切り』と『責任』について。
以下抜粋
及川投手が世代屈指の好投手であることに間違いはないが、ウチの選手たちなら直球には対応できると信じていたし、及川投手は制球力に課題があるので、ボールになるスライダーの見極めさえしっかりできれば攻略も可能だと思っていた。
ところが、これを実践することが難しい。そのため、攻略するにはいよいよ割り切りが必要になると考えた。
だからウチの選手たちには「たとえフルカウントになっても、俺が“スライダーが来る”と思った時に“待て”のサインを出すこともある。そこでスライダーが真ん中に来て見逃し三振で終わったとしたら、それはもうこっちの責任だから」と伝えたのである。
まずは“割り切り”ジュニア世代の水泳で言えば、正しいフォームで泳ぐことがやはり良いタイムを出す近道になるわけですが、レース中にあれもこれも意識しながら泳げば、体が思うように動かなくなります。
特にジュニアの下の世代は50m種目がほとんどで素早い動きが求められる。
そこで3つも4つも意識させれば体が動かなくなるのは必須ですよね。
川崎監督はスライダーが来ても打つな、その結果が三振なら俺の責任だと選手に伝えています。
これで選手はストレート1本に絞ることができる。スライダーか、ストレートかという迷いがある中打席に立つことと、ストレート1本。この違いは雲泥の差です。気持ちも楽になり肩の力も抜ける。もちろん体は想像以上に動きやすくなる。
言い方が悪いのですが、三振しても監督の責任になるんだから。
水泳もこれと一緒で、この選手であれば「キックだけ意識しろ!とにかく止める」なとか、「呼吸の動作だけ気をつけろ、ブレーキになってるからとにかく早く戻せ」なんて感じで1つまたは2つのことだけ意識させる。
呼吸を意識した結果、足が止まったらそれはコーチの責任。作戦ミスであり、普段の練習から見抜けていなかったと言うことになるんだと思います。
実際、自分もパーソナルコーチという立場ではありますが、レース前のアドバイスをさせてもらうことがあります。
そんなとき言ってきたのが「これでダメならオレが悪いでしょ〜」ってこと。
これで少しでも楽になってくれたらと言う思いからですね。
次に『責任』について。
コーチが責任を取るってどう言うことか。
明豊高校ほどの全国区の野球部になれば、地域や学校、マスコミの注目度も高くなります。三振すれば、「あの場面、ど真ん中のスライダー、なんで見逃したの?」なんて質問が飛ぶこともあると思います。
そこで、監督が「いえ、あれは私の指示で手を出さなかったんです。だから私の責任です」と言う言葉を人前でしっかりと言えるかどうか。もちろん、それだけではないと思うのですが、簡単に言うとこういうことですよね。
つまり選手を悪者にしてはいけない。
ここでそのまま放っておけばこの選手との信頼関係が薄れるだけでなく、選手の体はどんどん動かなくなっていきます。
だから責任のある一言っていうのがすごく大事になるんですね。
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この本を読んでいて思うのが、自分のようなパーソナルコーチがどこまで指示を出せてどこまで責任を背負わせていただくことができるかっていうこと。
やはりチームのコーチの存在が一番であるのは間違いない。
それでも関わらせていただいた以上、責任を持つことは忘れてはいけない。
この先、ジュニアの水泳界もスイムトレーニング・ドライランド・コンディショニング・栄養・メンタルそして、フォーム形成というように分業が進んで行けばいいなと思い、その環境になったとき自分自身がどこまで責任のある指導、行動ができるか、その辺りを考えさせられる内容でした。
長々とすみません。
この【柔軟力】についてはまだしばらく記事が続きそうですが、お付き合いいただければ幸いです。
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