こんにちは。
水泳個人レッスンKN Swim Labの西川です。
昨日からパーソナルレッスンを開始して早速4本、今日は3本やらせていただきます。
で、今日は幼児のお子様や一般学童のお子様を見させていただいているときにやっぱりこれだよね〜って思ったことを書いてみたいと思います。
これは幼児、一般学童だけでなく、成人の初心者の方でも同じことが言えると思いますので、ぜひ参考にしていただければ。
泳ぎを覚える優先順位
水泳を始めてまず最初に習う泳法は一般的にはクロールというクラブが多いですよね。
・蹴伸び姿勢をしっかり作る
・膝を曲げずにバタ足を蹴る⇦あ、これダメね、膝は曲げなきゃ!
・腕を大きく回して前で揃えるクロール
・クロールの呼吸
こんな感じですよね。
バタ足での膝の話は改めて詳しく書きますね。
で、自分がいつも言っている泳ぎを覚える優先順位。
1、体幹の安定
2、キック動作
3、ストローク動作
4、呼吸動作
これは泳ぎを覚える優先順位でもあるのですが、トップ選手の泳ぎを確認するときも同じだと考えて今も実践していることです。
体幹の安定
まずは体幹の安定。
体幹の安定なんて言い方をすると、初心者にはちょっと!?って思いますよね。
これ、体幹なんて言葉を使ってるからで、初心者の方であればしっかりと蹴伸びの姿勢を作りましょう!ってお話。
で、「蹴伸びは大事だよ!基本だからしっかりやってね」
なんて聞くと思うのですが、それもうホントのホント。
まずはスタティックストリームラインと言って、壁を蹴って蹴伸び。動きを止めた状態でストリームラインを作ることが基本。
ストリームラインにはもうひとつあって、クロールでも平泳ぎでも動いている最中にストリームラインを保たなきゃいけない。それをダイナミックストリームラインって言います。
ここで、あ!なんか聞き覚えがあるぞ。なんて思った方、すごい!
多分、ストレッチで聞いたことがあるんじゃないですかね?
スタティックストレッチは動き(反動)をつけずにゆっくり伸ばすストレッチ。一方、ダイナミックストレッチは動き(反動)をつけたストレッチですね。
つまり、スタティックって言うのは静的、ダイナミックって言うのは動的ってことになります。
そんな話も踏まえて、泳いでいるときはスタティックストリームラインはもちろん、ダイナミックストリームラインもすごく大事ってこと。
これはトップ選手でも初心者でも大事だってことは想像できるかと思います。
トップ選手であれば、できるだけ抵抗を少なくする、ボディポジションを上げる。
初心者であれば安定して泳ぐ。さらには抵抗を減らす、ボディポジションを上げるってことに繋がって行きます。
キック動作
ここではクロールを例に挙げて話を進めてみます。
クロールの推進力って一般的には7:3ぐらいの割合で上半身:下半身って言われています。
は?じゃあなんでバタ足の練習ばっかさせるんだよ?なんて思う方もいますね。
いえ、推進力は3割だとしても正しいボディポジションを保つにはバタ足がすごく大事。
蹴伸びの姿勢でバタ足だけしてるイメージしてください!体、沈みませんよね。
じゃ、足を止めて腕だけ回す意識は?
もちろん上手な人なら沈まないで泳ぐことができると思いますが、初心者の人なら下半身から沈んで行くのがわかるかと思います?これがキック動作が大事で、たくさんやらされる理由なんです。
あ、やらされるって言葉はよくなかったかな。
ストローク動作
しっかりしたストリームラインができて、しっかりしたキックが打てるようになるとボディポジションが上がってきて、抵抗も少ない状態になるんです。
そこでストローク動作、腕の動作の練習を始めていく感じ。
下半身が沈んだり体の軸がブレブレの状態だといくらしっかり腕を回しても進まない。自転車で言えば、ブレーキかけながら必死にペダル踏んでる感じです。
ただ、ひとつ言っておきたいのは、自分のパーソナルレッスンだと体幹の安定とキック動作の習得と並行してストローク動作の練習も入れて行く。なんで可能かって?
1対1のパーソナルだから。
下半身が沈まないように適度な補助をしながらストローク動作の練習もして行く感じで進めています。
ひとつひとつをクリアして行くのも重要なのですが、時間の割合などを配慮しながら少しずつでも次の段階の練習を入れることで後々の動きが良くなる。
それと、けっこう大事だと思っているのが、パーソナルレッスンは1対1だから飽きさせないことも考えないといけない。
その辺りも気にしてのことになります。
で、このストローク動作のことが今日の本題なんだけど、あとで書く?
いや、ここで書いちゃった方がいいかな。
いや、もうちょい引っ張らせてください。
呼吸動作
クロールの呼吸動作、難しいですよね。
ここまでいろいろ読んでくださった方はお気づきかも知れないけど、体幹を安定させてボディポジションを高い位置に保てないと、呼吸するのは難しい。
もう1回言いますが、だから蹴伸びとかバタ足が大事。
で、今、なんかだらだら長く書きながら思ったのですが、今回はキックをこう蹴るとか、呼吸の動作はこうやってって記事じゃないことに今更気づきました。
だから呼吸はこうやってしようってお話は割愛します。
ここで言いたかったのは、体幹が安定して、ボディポジションが上がって、ストローク動作である程度推進力が付いたら呼吸の練習って話。
今回伝えたいお話
いや、前置き長すぎだろ!って。
自分でも思います。ごめんなさい。
やろう!お話ししましょう。
ストローク動作のところの話ですね。
よく、「肩を大きく回して!」とか「腕を大きく回して!」なんて話があると思うのですが、あれ、いやいやいや〜って思っちゃうことが多くあります。
いや、言葉はなにも間違ってないんですけどね。
腕を大きく回せない子どものお母様なんかに、うちの子、肩が硬いんですか?クラブのコーチに肩が硬いって言われました。って。
いや、本当にカチカチじゃない限りクロールで肩を大きく回すぐらいの動作はできるはずなんです。
じゃ、なんで大きく回せないのかって。
すごく簡単でちょっと考えたらわかることなんだけど、体をちょっと傾けてあげればいいんです。
左手を押し切ったところで骨盤を左に開いてあげる。逆も一緒ですね。
骨盤が開くと肩も開くでしょ!?
胸とか肩が開いたら腕は上から大きく回るんです。
これをフラットな状態で上から大きく回そうとしたら、肩がロックされ引っかかっちゃう。
だから大事なのはキック動作の習得のところでサイドキック系の練習を取り入れること。それから、なぜサイドキックの練習を取りれるのかを指導者が理解し、また理解させないといけない。
これをやっておくと、ストローク動作の習得に移ったとき一気に差が出る。
特に片手クロールですね。
体幹が安定して、左右の重心移動が正しくできるようになる。
わかると思いますが、片手クロールってけっこう万能なドリル(練習方法)だからスイム(実際のクロール)にも直結してきます。
だからストローク動作習得の前に左右の重心移動を覚えておくといいよ。ってお話。
まとめ
めちゃくちゃ長かったでしょ〜笑
いや、これ、なんで書きたかったかって言うと、昨日の5歳の男の子のレッスンで再確認したからなんです。
先月、水に顔をつけられるようになったお子様なのですが、片手クロールをやってるとき自分で体を傾けて腕を大きく回し始めたんです。
めちゃくちゃ嬉しかったのが、すごいね〜!って言ったときに「横向きで泳いでただけだよ〜」って一言。
はい、もうこれですね。
これがすべて。
腕を回す練習の中で子どもが勝手に体を傾けた。
だから〜、やっとまとめです。
腕を大きく回させたいなら、腕や肩だけ見てちゃいけないし、子どもや初心者の方が知らないうちに肩を大きく回す方法を気づかせてあげることが大事だよねってお話でした。なっげ〜の最後まで読んでいただき、ありがとうございました〜。
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