こんばんは。
KN Swim Lab西川です。
今日は地方の選手からの質問にお答えしてみます。
「ベストを出したときがいい泳ぎなの?ベストが出なかったときはいい泳ぎじゃないの?でも決勝で1番取ればベストじゃなくても褒められる。いい泳ぎしたと言われるんだけど…」
これ、すごい質問ですね。
いや、本当に素晴らしいし、今タイムが出なくて悩んでいる選手らしい質問だと思います。
一つ一つ整理していこう。
まず「ベスト出したときがいい泳ぎなのか?」っていうところから行こうか。
ベスト=ベストタイム、つまり数字の話だよね。数字は嘘をつかない。フォーム、スタート反応、ターン、コンディション、モチベーション、これらの中のどれか一つが前回までのベストタイムを出したときより良くて、他が一緒ならベストが出るってことだよね。
だから、前回と比べていい泳ぎっていうのが正解なんじゃないかな!?
次、「ベストが出なかったときはいい泳ぎじゃないの?」って言うのも、上で書いたことと一緒だよね。上で書いたことの逆って言えばいいか。
最後、「でも決勝で1番取ればベストじゃなくても褒められる。いい泳ぎしたって言われる」
ここ重要だね。
これは勝負に勝ったことを褒めてるじゃないかな?隣と競って勝ったとか、大きな舞台で勝ったとか、そう言うところをひっくるめていい泳ぎって言ってるんだと思う。
ここまでの説明だと納得いかないよね。
勝負と内容って言えばいいかな。
勝負っていうのは1番になるとかって話。
内容っていうのはタイムだよね。
勝負に勝ったからいい泳ぎだった。ベストタイムが出たからいい泳ぎだった。
つまり、別物なんだよね。
例えば、JOの優勝がかかった試合でベストではないけど優勝した。これは勝負に勝ついい泳ぎだったってなる。でも自分では納得いかない。ベストが出てないから。
それでもここは喜んでいいと思うし、ベストが出なかったっていう悔しさも心の中にしっかりと置いておけばいい。
で、この選手がなんで戸惑ったかってお話なのですが、これは大人の言葉が足りていないから。
ただ、よかった。いい泳ぎだった。速かった。よくやった。
これだとしっかりと考えられる選手は困惑しますよね。
この困惑した選手はそれでいいと思うんです。ここに気づけたことが重要だし、いつも考えながら自問自答してるのがよく分かります。
だから周りにいる自分なんかも何が良かったのか何が悪かったのかを具体的に説明してあげないといけないと感じた鋭い質問でした。
今はベストから遠ざかってるみたいだけど、大丈夫。
しっかりと自分の考えがある選手だからね。
応援してます!
*写真は掲載許可を取って載せています
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