毎日プールに通うお金がないので公園での懸垂を練習代わりにして試合に出てみた件(後半)

こんばんは

KN Swim Lab浅野です

さて、昨日の「毎日プールに通うお金がないので公園での懸垂を練習代わりにして試合に出てみた件」前半が終わり、今日は後半。

※正真正銘の数日前の実話です

前半はこちらから

では後半

〜毎日懸垂生活スタート〜

(続き)かくして毎日懸垂をする生活が始まったわけです。

毎日家の近くの少し丘を登らないと辿り着けない、いつも誰もいない公園に通う日々が始まりました。

まずこの丘を登ります。

夜はこんな感じ。実際はこの写真の5倍くらい暗いので夜は行きたくない。

そして実際に懸垂をしていた公園がこちら

そしてこちらがジム


とにかくこのジムで毎日懸垂だけしたわけです。

冷静になって考えてみると意味がわからないんですよね。

クレーム、批評などは当時の僕の方へお願いします。

 

 

〜思うように上がらない体〜

 

毎日進めていく中で、まあ最初は上がらないわけなんですよね。

もちろん一回も上がらないわけではないんですが、あの頃のようにいかない。

まずはしっかりとしたフォームで10回を目標に。

実際10回は上げられるんです。ただ後半はもう無理やりな姿勢なのであまり懸垂としては良くないんですよね。
背中をしっかり鍛えないと!!!

 

一旦パンダで休憩。

対象年齢は遥かにオーバーしてました。

パンダには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ただ、こなしていくうちに少しずつ慣れてきたんです。

 

あ、パンダのことじゃなくて懸垂です。

 

そして10回をいいフォームでできるようになりそこからは回数や種類を増やしました。

まずは肩幅より少し広い位置でゆっくり10回
そしてその後はより幅を広げて素早く5回を2セット。

また慣れてきたら15回にして素早く行うのは3セットに増やし、という風に行なっていきました。

気づけばもう懸垂マスターの名を欲しいままにしていたような、してなかったような気がします。

ただ、大会まで2週間ほど切った時に、懸垂とは別の不安が襲ってきました、、、

 

〜俺、泳いでないけどいいの?〜

 

「え、泳がなすぎじゃない?」

大会まで2週間を切り、その日の懸垂を終えた時ふと思ったんです。

ここまで行なった水中練習はわずか一回。

あまりにも少なすぎます。

あ、言うのが遅くなりましたが絶対に真似しないでください。
もうある種の実験みたいなもの。参考にするとしても僕みたいな変人か毎日忙しくてプールで練習する時間がないマスターズスイマーの方でお願いします。いや、マスターズの人もやっぱり参考にしないでください。

とにかく急に焦ったわけですが、再び冷静になり(どっちの状態が本当の冷静な状態なのかはわかりませんが)、

「今更水中練習をするのも違うな。企画の趣旨と外れてしまう」

そう思い、不安ながらもひたすら同じトレーニングを続ける日々。

ちなみにですが軽い体幹トレーニングなどは行なってました。

ただそれにしてもやべえのではないかと。16年以上競泳をやった身だからこそより感じる焦りから目を背け続けました。

 

 

〜ついに北海道へ。そして約1ヶ月ぶりのプール〜

そしてそんな焦り、不安を背負いつつ遂に北の大地、北海道に初上陸!!

 

やったー!!!!

 

 

間違えました。

こちらが会場の函館市民プール!

北海道に来たのは初めてだったので、もちろんここに来るのも初めてでしたが、いいプールでした。

 

そして前日、約1ヶ月ぶりに一応泳ぎました。

「あれ懸垂だけなんじゃないの??」

そんな声が聞こえるような聞こえないような。

いや、正直に言います。

びびって前日に会場で泳ぎました。

 

ただ、懸垂だけで鍛えてきた泳ぎが果たしてどうなのか。
気になりますよね。

それが

「明らかにストローク時のパワーが上がってる!キャッチの感覚もいい!」

かなり驚いたのですがとっても手のかきの感覚や押し切る動作においての進み具合が良かったんです。

「これは案外いいかもしれない」

そう思いながら泳ぎ進めながらも、水中トレーニングのみだったが故の代償にすぐに気づきます。

「バタフライのキックのタイミングが全く合わない。」

そりゃそうです。だってずっと泳いでないんだから。

そのためとにかくこの日は第一キックと第二キックのタイミングを合わせることに集中し、そして練習を終え、会場を後にしました。

 

 

〜ついにレース当日。懸垂だけで試合に出たらどうなちゃうの?〜

そして次の日!!ついに試合当日です。

やはり試合日は独特の雰囲気がありますね。

といってもマスターズなので穏やかな空気感の中で開催されてました。

個人的なマスターズ水泳の印象は「永遠の青春」

幾つになっても目標を追いかけたり、仲間とともに競技を楽しむことのできるプラットフォームだと感じてます。

そしてついにレース。

前の組が終わり、選手の名前が1ずつアナウンスされます。

現役時代と同じルーティンを行いスタート台へ。

そしてついにレーススタート!

飛び込み自体あまり上手くはない自分ですがその日なりのベストなスタートを切れたと思います。笑

そして浮き上がってひとかき目、明らかに前回のジャパンマスターズの時よりもストロークの感覚がいいです。

ただ厳密に言うと感覚が研ぎ澄まされたと言うよりは、キャッチ(水のかき始め)時に背中から指先にかけて水を抑えるパワーが懸垂効果により増したことによる改善であったと思います。

前回の反省を活かし、前半は落ち着いて泳ぎ、真ん中を超えた時点で最初の呼吸を入れてそこからギアをあげラストスパート。

気持ちよく上げ切ることができました。そしてタッチ。果たしてタイムは???

 

『26秒34』

 

なんとこの間よりも0.5秒以上50mでタイムを上げることができました。

プラン通りにレースを進めることができ、目標の26秒前半もクリア。

懸垂効果、ありました

もう、あったと思ってます笑

でも明らかに懸垂によって前回の課題の背中のパワーが改善したことは明らか。

先ほども書いた通り、現役選手などは絶対に真似はしてほしくない企画でしたが、例えば受験シーズンで練習をストップしなければいけない選手や時間がないマスターズスイマーなどはちょっとした参考にしてもいいかなとは思います笑

現役を退いた自分だからこそできる変なチャレンジでしたが、この企画の過程での気づきをレッスンにも活かしていければと思います。

長水路50mバタフライでの次の目標はズバリ25秒台&現役ベストを更新。

引き続き新たな企画や試みを行なっていきたいと思います。

長くはなりましたが、

毎日プールに通うお金がないので公園での懸垂を練習代わりにして試合に出てみた件

結論としては、

「試合までかなり不安な日々は続くも、案外なんとかなった」

というめちゃくちゃアホみたいな形で締めさせていただきます。

ではまた次の挑戦でお会いしましょう。

(他のテーマでもブログは更新します)

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